近年、不動産の「売却査定依頼」が急増していることをご存じでしょうか。調査によると、この5年間で査定依頼件数は**約4倍（431％）に拡大しました。理由の多くは「相続」や「家じまい」。実家を受け継いでも住む予定がなく、売却を検討するケースが増えているのです。2025年1～3月には、査定依頼の4件に1件（23.1％）**が相続に関連していました。

また「親の介護や整理のために実家を売却したい」といったご相談も増えています。背景には、核家族化が進み、親と同居しない世帯が一般的になった社会の変化があります。

不動産の売却は、人生の節目に直面するテーマです。価格上昇を活かした資産整理としての売却もあれば、切実な事情による売却もあります。どちらにしても共通するのは、早めの準備と専門家への相談が安心につながるという点です。

夏の終わりに、家や実家について少し立ち止まって考えてみる――そんな習慣が、これからの暮らしを守る第一歩になるかもしれません。